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ダイニングテーブルは住まいで食事をとるために欠かせないアイテムです。そのため、家具選びにこだわる方も多くいますが、実は選び方以外にも注目していただきたいポイントがあります。それは、ダイニングテーブルの配置です。
ダイニングテーブルの配置によって、使い勝手が大きく変わってきます。家族との同居、マンションでの1人暮らしなど、条件によって適切な配置は変わるため、ぜひライフスタイルに適したスタイルを選んでみてください。
この記事では、ダイニングテーブルのレイアウト例として、5つのパターンを紹介します。使い勝手だけではなく、インテリアコーディネートの点でも美しい配置を紹介しますので、参考にしていただけるはずです。ダイニングテーブルの配置に迷っている方は、ぜひチェックしてください。
目次
ダイニングテーブルの配置アイデア1 カウンターキッチンに対して垂直に置く
カウンターキッチンに対して垂直にダイニングテーブルを置く方法です。カウンターキッチンにテーブルの短辺をつけて、長辺とキッチンが垂直になるように配置します。キッチンカウンターがあるマンションなどでは王道の配置方法です。
ダイニングとリビングが一体になっているお部屋では、この配置にするとリビングの空間を広くとることができます。テーブルがダイニング側に収まるので、リビング側に圧迫感が生まれません。リビングが窮屈な印象になるのを避けたい場合や、室内にあまり奥行きがない場合におすすめです。食事の配膳や片付けがしやすく、使い勝手の面でもメリットがあります。リビングキッチンとしてバランスの良いテーブルの配置といえるでしょう。
食事をとりながらリビングにいる人たちともコミュニケーションをとれるため、大人数で過ごす機会が多い家庭にも適しています。配置に工夫すれば、ダイニングテーブルからリビングのテレビを見ることもできます。食事中にテレビを見たい場合は、テレビの角度を調整してみましょう。
ダイニングテーブルの配置アイデア2 カウンターキッチンの横に置く
カウンターキッチンの横のスペースにダイニングテーブルを置く方法もあります。キッチンとテーブルが横並びになるため、スムーズに料理を配膳できて便利です。キッチンとダイニングの機能を兼ねた、ダイニングキッチンのようなスタイルになります。
この配置ではリビング側が広くなるので、開放感が生まれます。スペースにゆとりができた分、リビングにインテリアを増やして、おしゃれな空間に仕上げることも可能です。料理と食事をキッチン側のスペースで完結できるので、生活空間がシンプルになるというメリットもあります。
ただし、この配置ではカウンターキッチンの横にテーブルを置ける広いスペースが必要です。十分なスペースがなければ、リビングへの動線が狭くなってしまう点がデメリットといえます。1人がゆったりと通るためには最低でも60cmほどのスペースが必要です。キッチンでの作業に不便が生じないように工夫しなければなりません。
そのためにも、テーブル選びにコツが必要となってきます。テーブル選びではデザインだけでなく、通路を確保できるようにサイズも考慮しましょう。基本的にはコンパクトなテーブルが適しています。長方形のテーブルだけでなく、正方形のテーブルも選択肢に入れる必要があるでしょう。これらの注意点を押さえて配置してみてください。
ダイニングテーブルの配置アイデア3 キッチンに対して平行に置く
キッチンに対して平行になるようにダイニングテーブルを置くのもおすすめです。こちらはキッチンとダイニングテーブルが漢字の「二」のような位置関係になることから、「二」の配置と呼ばれています。大人数の家族で広めのテーブルが必要な場合や、キッチンカウンターまわりに十分なスペースがない場合に採用される配置です。
テーブルを置く位置はキッチンと距離をとり、ダイニングの中心に配置することが一般的です。これにより、テーブルの周辺に通路やスペースを確保できます。まわりに観葉植物などのインテリアを置くことも可能です。広々としたスペースで余裕をもって食事をとれる点がメリットといえます。
ただし、こちらの配置を採用するには、キッチンとテーブルの間に十分なスペースが必要です。調理や配膳などの作業がスムーズにできるように、適切なサイズのテーブルを選びましょう。また、キッチンの反対側に座った人は、キッチンのほうを向いて食事をとることになるため、調理器具などの物が視界に入って煩雑な印象になることも。見栄えが気になる場合は、仕切りを使って隠すなどの工夫が必要です。
ダイニングテーブルの配置アイデア4 キッチンに対して斜めにある空間に置く
キッチンに対して斜めの位置にある空間にダイニングテーブルを置く方法もあります。上記の「二」の配置と同様に、家族の人数が多く大きいテーブルが必要な場合に適しています。
こちらは食卓を広々と使える配置です。キッチンの前後に広いスペースがあるため、その空間を活用してインテリアや家電をキッチンまわりに配置できます。収納家具や作業台を新たに配置しても良いでしょう。
また、テーブル側からキッチンへの視線を上手くずらすことができるのもメリット。キッチンは調理器具や調味料をはじめとして、全体的に物が多くなりがちです。配置に工夫すれば、座っている人の視界にキッチンが入りにくいので、煩雑な印象になるのを避けられます。
ただし、お部屋にある程度の広さがなければ実現が難しいといえます。広さが足りない場合には、テーブルと壁・窓・ドアなどが近くなり、食事をとっていて窮屈になってしまうことがあります。
また、配膳や片付けの作業が手間にならないように、ダイニングテーブルとキッチンの距離が遠くなりすぎないように注意が必要です。毎日の食事と片付けがストレスにならないよう配慮しましょう。
ダイニングテーブルの配置アイデア5 リビングに置く
ダイニングとリビングに境目がない場合、リビングスペースにダイニングテーブルを置いても良いでしょう。ダイニングとリビングを兼ねることで、限られたスペースを有効活用しやすくなります。リビングとしても食事をする場所としても、居心地良く快適な空間になるでしょう。
昇降式のテーブルを採用すると、シーンに合わせて高さを変えることができます。たとえば、ダイニングチェアと合わせて使う場合は高く、ローテーブルとして使う場合は低く調整できます。ダイニングテーブルとしてもリビングのテーブルとしても使いやすい点がメリットです。
リビングダイニングに配置するなら、リビングダイニング用に作られたテーブルとソファを組み合わせるのがおすすめです。リビングダイニング向けのソファには、座ったまま食事をとりやすいように、通常よりも座面の奥行きが短く設計されたものもあります。ソファの座面に合わせるなら、テーブルの高さは43cm~75cm程度が目安です。
こちらの配置では、料理をしながらリビングにいる家族とコミュニケーションがとれるため、対面キッチンのメリットをフルに生かせます。お子様をリビングで遊ばせながら料理をすることもできます。
住まいのタイプに合うダイニングテーブルの配置を見つけましょう
おすすめのダイニングテーブルの配置と、それぞれの特徴について解説しました。ダイニングテーブルは配置によって活用の幅が大きく変わってきます。これまで何気なくダイニングテーブルを置いていた方も、いろいろな配置を試してみたくなってきたのではないでしょうか?
住まいのデザインや雰囲気に応じて、理想的なダイニングテーブルの配置を検討してみましょう。さまざまな住まいの配置例を参考に、自宅に採用できるレイアウトがないかチェックしてみることも大切です。実際に自宅でダイニングテーブルの位置を変えて、どのように使用感が変わるのか確認してみても良いでしょう。他の家具のレイアウトも調整しながら、ぴったりな仕上がりを見つけてみてください。