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北欧スタイルの家具はナチュラル素材を使用したものが多く、温もりや優しさを感じられます。日々を忙しく過ごす現代人に、ひとときの癒しをくれる北欧インテリアは、世界中で支持されているインテリアスタイルのひとつです。
多くの人に愛され続ける北欧スタイルには、さまざまな種類があることをご存知ですか?同じ北欧スタイルでも「北欧ナチュラル」と「北欧モダン」では、家具の選び方・使用する素材が異なります。
北欧インテリアをより深く知り、家具・雑貨選びや部屋づくりを楽しみたいあなたに、本記事では「北欧ナチュラルと北欧モダンの違い」を解説します。
目次
北欧ナチュラルと北欧モダンの違い
北欧スタイルの家具は、大きく北欧ナチュラルと北欧モダンのふたつに分類されます。両者の違いは、「デザイン」「木の色」「配色」「素材」の4点です。
4つのポイントに沿って、北欧ナチュラルと北欧モダンの違いを解説します。両者の違いを知ると、自分の好みにあった北欧スタイルの家具・雑貨選びや部屋づくりが楽しめますので、参考にしてください。
デザインが違う
北欧ナチュラルと北欧モダンでは、家具のデザインが以下のように異なります。
北欧ナチュラル
緩やかな曲線があるデザインの家具でコーディネートする
北欧モダン
緩やかな曲線とシャープな直線を組み合わせた家具でコーディネートする
北欧ナチュラルでは、自然の風景や形状・曲線から発想を得たデザインが多く見られます。
天然木や動物柄のデザインなど、自然をモチーフにした家具・雑貨は北欧インテリアならではのテイストです。また、部屋の床や壁は真っ平で直線的なため、曲線的なデザインがより強調され、北欧ナチュラルならではの温かい雰囲気を演出できます。
意識的に丸いテーブルと座面・脚の形状が丸いチェアをセットでコーディネートしたり、食器棚の取手部分が丸いものを選んだりすると、北欧ナチュラルらしいインテリアが実現可能です。
北欧モダンは、緩やかな曲線に加え、シャープな直線をうまく組み合わせたデザインの家具・雑貨が多く見られます。シャープで洗練されている中に、どこか温もりが感じられる、北欧モダンならではの魅力が詰まっています。
北欧モダンのスタイルを活かしてコーディネートするには、直線的なデザインと曲線的なデザインとのバランスが重要です。下記はその一例です。
- ・円形のローテーブルの下に幾何学模様のラグを敷く
- ・丸みを帯びたソファを設置したリビングにアート絵画を飾る
- ・長方形のダイニングテーブルの上に小さな観葉植物を置く
上記のように、直線の家具と曲線の家具をバランスよく組み合わせます。リビングやダイニングなど、ひとつの部屋の中に直線と曲線をバランスよく織り交ぜるよう意識しましょう。
木の色が違う
北欧ナチュラルと北欧モダンでは、使用する木製家具に違いがあります。具体的には以下の通りです。
北欧ナチュラル
木材のみを使用した家具でコーディネートする
北欧モダン
木材に他の素材を組み合わせた家具でコーディネートする
北欧ナチュラルのインテリアでは、木材のみを使用した家具がコーディネートの中心です。天然木の家具を使用したり、部屋全体を木目やウッドテイストで強調したりすることで、自然素材ならではのあたたかい雰囲気を醸し出します。
北欧モダンのインテリアでは、木材に異素材を組み合わせた家具でコーディネートするのが特徴です。木の温かみがありながら、ガラス・金属・真鍮などの異素材が都会風の洗練された印象を与えます。
北欧の自然豊かな印象を残しつつ、クールかつシックにコーディネートをまとめる北欧モダンのインテリアを実現するには、木材の色に注目しましょう。
木材は、明るい色味からモノトーンに近い色味まで、幅広い色の種類があります。北欧モダンのおしゃれな雰囲気には、くすみのある暗いブラウンや、黒っぽいダークブラウンの木材を用いるのがおすすめです。
モノトーン寄りの木製家具でモダンな雰囲気に統一しつつ、感観葉植物や花柄のクッションをあわせると、モダンでありながら北欧ならではの自然な温もりが演出できます。
配色が違う
北欧ナチュラルと北欧モダンは、以下のような配色の違いがあります。
北欧ナチュラル
明るく、優しいトーンの色をベースにする
例)ホワイト・クリーム・淡いグレー
北欧モダン
淡いトーンの色に、アクセントとなる派手な差し色を入れる
例)ホワイト・グレー・ベージュがベース
イエロー・ブルー・ブラックが差し色
北欧ナチュラルでは、明るい色合いを基調としたカラーコーディネートが好まれます。
壁や床など部屋の大部分を占めるベースカラーには、ホワイト・クリーム・ベージュといった優しいトーンの色を選びます。メインカラーはナチュラル色の木、アクセントカラーはグリーンやイエロー系をあしらうと、北欧ナチュラルならではの温かい雰囲気に仕上げられるのでおすすめです。
北欧モダンのカラーコーディネートは、グレーがかったカラーやモノトーンで統一しつつ、アクセントに派手な色を加えると、自然のぬくもりを感じつつモダンな雰囲気を表現できます。
ベースカラーはホワイト・ベージュ・グレーなどの淡い色で統一しつつ、メインカラーにスモーキーグリーンやアッシュブラウンなどくすんだカラーをあわせて、優しいトーンに仕上げます。自然の印象を強めたいのであれば、木目調のデザインの家具を組み合わせるのがおすすめです。
落ち着いた配色の空間に、イエロー・ブルー・ブラックのラグやクッションを配置すると、北欧モダンらしいおしゃれなインテリアが完成します。色で自分の個性を出せるので、遊び心をもって自由に楽しみましょう。
素材が違う
北欧ナチュラルと北欧モダンは、配置する家具の素材に違いがあります。具体的には以下の通りです。
北欧ナチュラル
木製・ファブリック・木綿・麻素材など、自然素材を使った家具でコーディネートする
北欧モダン
自然素材の家具に加えて、金属やコンクリート調、モルタル、セラミックなど、異素材の家具を組み合わせてコーディネートする
北欧ナチュラルは、木材やファブリック(布材)などの自然素材を生かした家具が好まれます。自然界に存在する素材を使用することで、温かみや居心地の良さを演出可能です。
北欧インテリアの中で、北欧ナチュラルは木目やウッドテイストを強調した木製家具がメインで使用される傾向にあります。家具選びの際は、木のぬくもりが感じられるような家具を選ぶことで、より北欧ナチュラルなインテリアに近づけます。
ファブリック素材を使用したソファーやベッドを使用する場合は、ツヤ感がなく自然の風合いが感じられるものを選びましょう。その他、コットンや麻など、触り心地が異なる自然植物素材を選ぶことで、オリジナルのインテリアを楽しめます。
北欧モダンは、北欧ナチュラルで使用する自然素材に異素材を組み合わせた家具が多く使われます。代表的な素材は以下の通りです。
- ・ガラス
- ・スチールやアイアン、真鍮などの金属
- ・コンクリート調
- ・モルタル
- ・セラミック
自然素材に無機質な異素材を組み合わせることで、自然な風合いと洗練された印象が調和した、おしゃれなインテリアに仕上がります。
大部分に使用したものではなく、パーツで使用されている家具を選ぶのが、シンプルで洗練された北欧モダンを実現するコツです。
脚部分や背もたれが金属でできている椅子や、ガラスの天板が使われた木のテーブルなど、ワンポイントで異素材が使用された北欧家具・インテリア雑貨を選びましょう。
北欧ナチュラルの特徴
「自然のテイストが好み」「あたたかい雰囲気の部屋をつくりたい」場合は、北欧ナチュラルのインテリアがおすすめです。
北欧ナチュラルを取り入れる際の参考になるよう、インテリアにみられる特徴を紹介します。リビングや寝室など、部屋をナチュラルテイストにしたい場合は、部屋づくりの参考にしてください。
明るく温かい雰囲気
北欧ナチュラルのインテリアは、全体的に明るく、温かい雰囲気を醸し出すのが特徴です。この明るく温かい雰囲気は、北欧地域のライフスタイルと密接に関係しています。
デンマークやスウェーデンといった北欧の地域は、冬の期間が長く、1日の日照時間が短い寒帯気候に区分されます。日照時間が短く、北欧の寒く長い冬を、家の中でいかに快適リラックスして過ごせるか考えたときに、安心して落ち着ける色合いや木の触り心地や質感、風合いを重視したインテリアが北欧にて誕生しました。
温かみがありリラックスできる空間を演出する北欧ナチュラルのスタイルは、いまや世界中から愛されています。
具体的には、以下の特徴により北欧ナチュラル独特の明るさ・温かさが生み出されます。
- ・シンプルなデザインの家具や雑貨を好む
- ・パステルカラー・白系統といった優しい色合いを組み合わせる
- ・イエローやレッドなどのあたたかい色で差し色で使う
- ・自然光や間接照明で部屋全体を明るく照らす
自然をモチーフとしたデザイン
北欧ナチュラルのもうひとつの特徴は、自然をモチーフとしたデザインが多いことです。
北欧インテリアに自然モチーフが多いのは、北欧に住む人々の根底にある価値観「Friluftsliv(フリルフスリフ)」に関係しています。Friluftslivはノルウェー語で「気ままなアウトドアライフ」という意味の言葉です。北欧の人々が太古の昔から自然と共存し、自然に慣れ親しんで生きてきたことを示しています。
北欧の人々が自然と接するスタンスは、北欧デザイン・インテリアに色濃く反映されています。自然素材が使われたインテリア・手作り感のあるアイテムは、国境を越えて世界中の人々に愛され続けています。
北欧ナチュラルのインテリアを目指すなら、以下の方法を参考に、自然モチーフの家具・雑貨を取り入れましょう。
- ・花柄のクッションを使う
- ・鳥をモチーフにしたラグを敷く
- ・植物をあしらったデザインのカーテンを取りつける
- ・自然を描いたアートやポスターを飾る
- ・直接植物を置く
北欧ナチュラルを作るのにおすすめの商品
幅191cm 3人用 merge sofa 3seater マージソファ | オーク無垢 | カバーリング仕様 | 幅191×奥行71.5×高さ76cm | ||
幅135cm センターテーブル soil(ソイル)天然木 | オーク材 | 手洗い可 | 幅135×奥行50×高さ37cm | ||
幅150cm テレビボード 木製 天然木 オーク | ホワイトオーク | スライド引き戸 | 幅150×奥行40×高さ45cm | ||
幅110cm 円形 ダイニングテーブル | アッシュ材 | 特になし | 幅110×奥行110×高さ72cm | ||
ダイニングチェア 木部ナチュラル 木製 | アッシュ材 | 2脚セット | 幅52×奥行51×高さ65cm |
×高さ
北欧モダンの特徴
「シンプルなデザインが好み」「自然な感じを残しつつおしゃれに住みたい」場合は、北欧モダンのインテリアがおすすめです。
北欧モダンの部屋づくりが楽しめるよう、インテリアの特徴を解説します。北欧ナチュラルとは一味違うおしゃれな空間を演出したい場合は、参考にしてください。
機能的でシンプル
北欧モダンのインテリアには、高い機能性をもち、かつシンプルでスタイリッシュな印象を強調した空間だという特徴があります。
機能的かつシンプルな特徴は、北欧モダンの起源に関係しています。北欧モダンが世界的に広がり出したのは1940年代後半。ナチュラルテイストの北欧デザインと、シンプルかつミニマルなモダンテイストが融合した家具デザインとして有名になりました。
当時のモダンスタイルは、開放的な空間を重視し、圧迫感や生活感が少なく、大人で都会的な内装に仕上げるのが主流でした。さらに、北欧の人たちは家の中で家族と過ごす時間が長いため、快適な空間であることを重視していることから、家具や雑貨は機能的で実用的なものが求められてきました。
北欧モダンを実現したい場合は、無駄のないデザインを意識し、なおかつ使い勝手の良い北欧風インテリアを選びましょう。
洗練された雰囲気
北欧モダンは、木材のナチュラルな温かさ・風合いを残しつつ、シックな色味・素材から洗練された雰囲気が感じられるインテリアです。
モダンスタイルでは、高級感や清潔感がありつつ、どこか無機質で目がさめるような印象を与えるモノトーンが配色の主流です。他のモダンスタイルと同様、北欧モダンはシックな色味を基調とする配色バランスが用いられ、洗練された雰囲気を醸し出しています。
また、北欧モダンは、モダンスタイルに北欧インテリアの自然な優しさ・温かさが調和しています。モダンスタイルで感じやすい生活感の無さ・冷たい印象を緩和し、リラックスできるおしゃれなインテリアとして、人気を博しています。
北欧モダンの絶妙な塩梅を実現するために、以下のポイントに気をつけてレイアウトを考えてください。
- ・シャープなデザインの家具を中心に、木材・ファブリック製の雑貨を織り交ぜる
- ・モノトーンで家具・雑貨の配色をまとめつつ、インテリアグリーンで自然感を出す
- ・肌触りのよい素材を用いたクッション・ラグで、温かみを演出する
北欧モダンを作るのにおすすめの商品
幅152cm rect sofa wide レクトソファ | オーク無垢 | カバーリング仕様 | 幅152×奥行88×高さ75cm | ||
幅71.2cm クアトロ コーヒーテーブルS | オーク材 | 一点物 | 幅71.2×奥行71.2×高さ34cm | ||
幅110cm タマ ブックシェルフ 木目 | オーク材 | 一点物 | 幅110×奥行30×高さ158.5cm | ||
幅180cm ダイニングテーブル 木製 ホワイトオーク | ホワイトオーク | 特になし | 幅180×奥行80×高さ70cm | ||
CLASSIE(クラッシエ) アームチェア | アッシュ材 | スタッキング可 | 幅54.5×奥行55×高さ81cm |
×高さ
それぞれのテイストの特徴を押さえて自分らしいコーディネートを
北欧ナチュラルと北欧モダンの違いをご紹介しました。好みのテイストに仕上げるためには、理想の雰囲気に合わせた家具や小物を選ぶことが重要です。色味はもちろん、素材やデザインなども考慮して、家具や小物を探しましょう。また、お部屋全体のテーマカラーを決め、統一感のある仕上がりを目指すことも大切です。ご自身の部屋広さに合わせて家具を配置し、北欧ナチュラル、または北欧モダンの素敵な空間を作り上げましょう。